うちには子供が3人いるのですが、それぞれの子供で悩みどころがあります。
今回そのうち、長女と次女の共通の悩みの爪を噛む癖について今回は話しをしたいと思います。
僕もそうだった

長女と次女の癖ということで書いていますが、実のところを言うと僕も爪を噛む癖がありました。小学校の頃は親からとても目立った癖だったようで良く叱られたことを今でも覚えています。
その頃の記憶はあまりありませんが、当時を思い出してみると緊張するシーンなどでは爪をかんでしまったように思います。また苦手なことや嫌な事をするときは爪をかんで気を紛らわせていたのではないように思います。
中学生になると、緊張することや苦手なことはたくさんありましたが、傍目から見て不格好であるとかかっこ悪いと思われたくないという意識がとても強くなり、爪を噛むことはどんどんとなくなっていき、高校生になった時点で爪を噛むということで自身が気になったり、親から指摘されるということは全くなくなりました。
というように、僕も同じ事をしてきましたので偉そうなことは言えませんし、最終的には癖は治ったので子どもたちにもうるさく言わなくてもいいのではないかと思ってしまうこともあるのですが、親としてはできるだけ早くこういったカッコ悪い癖は直してほしいと思いますし、爪を噛む癖のせいでいじめが起こったりするのも嫌なのでつい、子どもたちには注意をしてしまいます。
原因は不安か、寂しさか

爪を噛む原因としてネットではよく親の愛情が足りない、ストレスとが溜まっているということが書かれていますが、本当にそうなのでしょうか。
医学的な根拠が無いので、鵜呑みにしてはいけないと思います。
確かにもしかしたら愛情が足りない子供が爪を噛む傾向が強いかもしれませんが、あなたの子供、私の子供がそれに該当するかどうかはわかりません。愛情が足りないんだと悲観することはないと思います。
もしかしたら、学校の授業中ちょっとつまらないことやわからない箇所が出ると爪をかんで時間を潰すという行為をしている子供もいるかも知れませんし、授業で当てられそうになるので緊張してその緊張をごまかすために爪を噛むことに集中して、当てられそうになる緊張を逃しているのかもしれません。嫌いな習い事の前に嫌だという気持ちを逃がすための爪噛みかもしれません。いろんな事情があるんだと思います、子供にも。その事情をうまく回避するための爪噛みであるのであれば、それは仕方ないのかもしれません。
無理に爪を噛むのをやめさせて、自身のストレスのはけ口を見つけることができずに、もっと違った行動に走ってしまうのはやめさせた親としても本意ではないと思います。
爪を噛む病気は咬爪症(こうそうしょう)という
爪を噛む癖は医学的には咬爪症と言われるそうです。3歳頃から出始め、学童期に増加する口腔習慣であると言われているそうです。
ちなみに3歳よりも小さい年齢では咬爪症は出ないそうです。ある程度大きくならないと出ない症状なんですね。
咬爪症の恐ろしいところは、開咬という上下の歯が当たらずに開いてしまう状態になる状態の可能性もあるということです。
ただ、この咬爪症は特別な癖ではなくて、データによると15%の小児が爪を噛む癖あるそうです。6人に1人の割合です。クラスで言うと30人のクラスのうち5〜6人が咬爪症なわけです。確かに珍しいものではなさそうです。
爪を噛むメリット?もある

爪を噛むということはとても良くないことである、だめな癖であるという風に言われ、親も敏感にこの癖については治そう、治そうと躍起になっていますが、本当にやってはいけない癖なんでしょうか。メリットと言うか、良い点というのはないのでしょうか。ネットで調べてみると爪を噛むということに対してメリットを謳っている方もいるようです。
爪を噛むと免疫機能が向上する
少々屁理屈かもしれませんんが、免疫効果が上がると言われています。理由は、爪にはバイキンがたくさんいるのですが、それを噛むということは体の中にバイキンを取り込んでいるということになります。そのバイキンを退治するために免疫効果が上がるということです。
別に爪を噛んでわざと免疫力を上げる必要はありませんが、爪を噛むことでそういった効果があるんだということは知っておいても損はないと思います。
爪を噛むとストレスが発散できる
カリフォルニア大サンフランシスコ校の精神科医で、爪噛みの専門家キャロル・マシューズという方が言っているのだが、爪を噛むということは脳の報酬系と関わっているらしい。
不安やプレッシャーを感じているときに、適度に爪を噛むとプレッシャーが解消されると言われています。確かに言われてみると、自分が爪をかんでいる瞬間というのはなにかに緊張しているときのような気がします。その緊張を紛らわせるために爪をかみ、そのことで緊張が和らぐというのは経験則としてわかります。
爪を噛むとプレッシャーに強くなる
昔の逸話ですが、第二次世界大戦のエースパイロットは爪を噛む癖があったと言われています。
モーリー・マスラー博士という人は、爪を噛む癖だけではなく、口唇期固着(唇を使う行為を好むこと)の行為は、ストレスにうまく対処するための大切な方法だと言っているそうです。
3つ目はちょっと屁理屈かなと
爪を噛まなくても、プレッシャーとの付き合い方ってあると思います。例えばペンを持つと必ずスピーチがうまくいくという自己暗示をかけることで、ペンを持つことでプレッシャーに勝つ事ができるという自身の方程式が出来上がります。
対処療法はこれ

爪を噛むメリットと言うか、爪をかんだことによる効果という話はしましたが、やはり周りを見てもあまりいい癖ではないと思います。これを治すためには何ができるでしょうか。
対処療法としては、マニキュアを塗るというものではないでしょうか。
マニキュアトップコートを塗る
これは女の子にはいい効果があると思います。うちの娘はこれをして一時期爪を噛む癖がないくなりました。ただこれは一時期です。小学校に入るとマニキュアを塗ることができなくなってしまったので、また爪をかんでしまっています。
爪噛み防止用のマニキュアを塗る
なめても人体に影響しないが、苦い味がする爪噛み防止用のマニキュアがあります。こちらも対処的な方法です。確かにこれを爪につけると苦い味がして爪を噛まなくなるというものです。これも確かにマニキュアを塗っているときは爪を噛まなくなるでしょうが、塗るのをやめてしまうとまた爪噛みが始まってしまいます。対処療法でしかないです。
根本的な解決はこれか
根本的な解決方法ってないと思っています。あえて言うならば、ストレスを発散する方法、プレッシャーを紛らわせる方法を見つけ、爪を噛まずにストレスやプレッシャーをはねのけることだと思います。
では爪を噛む代わりは何?ということになるのですが、そこは正直人によるのかなと思います。
でも、僕が爪を噛む癖から脱却できた方法があるので、それをご紹介したいと思います。
ペンを使ってストレスとプレッシャー解消
僕は、中学校の3年生位まで爪をかむ癖がありました。親からは「辞めなさい」としつこく言われつづていたのですが、どうしても辞めることができませんでした。自分でもかっこ悪いなという気持ちがあったのですが、知らないうちに爪を噛んでしまっているということが多く、辞めたくてもやめれなったのです。
ではどうして止めることができたのか。これは偶然なのですがある日ニュースで久米宏さんが自身が緊張しない暗示方法として、お気に入りのペンをもつと緊張しないいう暗示をかけ、見事その暗示で自分の緊張をはねのけたという話をテレビで見ました。
当時、人前で話をしなければいけない機会が多く、自分の緊張する癖を直したかった僕が、その久米宏さんの真似をしたところ、緊張しなくなったのと同時に爪を噛む癖がなくなりました。
緊張を和らげるためにしていた爪噛みがペンを持つという行為に変わったということです。
僕は、ペンを持つことで爪噛みから開放されましたが、みんながみんなペンを持つことで癖を治せるとは限りません。
ここで言いたいことは、自分で納得して、爪を噛む行為の代替案を見つけ、それを定着させることが爪を噛む癖から開放される方法だと言うことなんです。
娘は自分の生き写しだから
親として理解をしてあげてほしいことは、子供は親から産まれてきて、親に育てられているわけです。親の癖を引き継いでいるのは当たり前です。
爪を噛むからと言って、きつく叱ったり癖を咎めたりするのはどうかと思いますと言うか、あまりしてあげないほうがいいと思います。
子供が爪をかんでいるときは、爪をかんでいるという事実をきちんと伝えてあげることからしてあげるのがいいのかもしれません。
その上で、どうするのかということを子供にゆっくり考えてもらうのがいいかもしれません。子も自らの自分の癖を直す方法を考案して実行しないと爪噛みの癖ってなかなか治らないと思います。なので親はゆっくりじっくり子供を見てあげてください。
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