厳しい訓練は必要かそうでないか

そろそろ、新入社員に向けた研修も架橋を迎える企業も多いのではないでしょうか。

新入社員の訓練の中で、出て来る話題の中で、最近よくあるのが訓練の過酷さについてです。どれくらい厳しい訓練をすることが良いのかということです。

先日このD@imaclogでも叱る・怒るということについて記事を書きましたが、今回は新人研修という内容にフォーカスして記事を書こうと思います。

http://www.daimaclog.com/2018/04/training_for_new_employees.html

結論としては、厳しい訓練はどんどんなくなっていくし、必要ないということです。ただし、何かがあっての厳しさはいると思います。

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昔ながらのスパルタ訓練は絶対なしか

ちょっと昔の話ですが、厳しい訓練をした結果、その訓練を受けた結果受講者が会社を訴えて買勝ったという話がありました。

https://mainichi.jp/articles/20180223/k00/00m/040/105000c

サニックスという会社が新人に対して過酷な訓練をしたというお話です。

新人の体格などを全く考慮せずに、過酷な訓練を無理やり遂行したというしょうもない話ですが、当時この事件が報道されたときには、役員から結構突っ込まれたことを今でも覚えています。

突っ込まれた内容は、うちの研修は大丈夫だろうななんですが、わかって聞いてるんですよね、うちも同じような研修をしていましたから。

役員が言いたかったのは、きちんとバレないようにやっているんだろうなと言ったところでしょうか。まぁ、うちはきちんと新人に理解をしてもらった上でやっていますし、体調管理なども以上に厳しくやっていますから、そのへんは大丈夫だと思います。本人が大丈夫と言っていたので。(これはとんでもない皮肉です)

スパルタさはあっても良い

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昔の僕が所属していた会社がどんな研修をしていたのかはここではあまり触れませんが、スパルタチックな教育訓練というのは必要なんでしょうか。

僕はあっても良いと思います。スポーツでも自分の限界に挑戦して、それを乗り越えることによって成長する、自信になる、新たな自分の糧になるということは多いです。

ただスパルタを行うということは、人事にとても重たい責任がのしかかります。本人が腐らないようにする、くじけないようにする、怪我をしないようにする、といった多岐にわたることを考えて、行動しなければいけまん。

それなりに人事の方々にも負荷がかかってきます。研修中は気を抜いてはいけませんし、叱咤激励を続けなければいけません。ときには自身が身をもって体感し、辛さや苦しみを共有しなければ行けないときもあります。そこまですれば、スパルタといっても新入社員はともについてきてくれることかと思います。

意味を見出して行うのであればOK

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あとは、この辛い事はなぜ行うのかということをきちんと理解させる必要があります。きつい訓練をする前には必ずなぜこれを行うのか、これを行うことで何が身につくのか、これを身につけることで仕事にどう活かしもらうのかを人事は伝えなえればいけません。

そしてそれを納得してもらうためにも新入社員には定期的にディスカッションをする機会を与えてあげてください。なぜこれをするんだろうかということを考えさせてあげてください。

このディスカッションの中で、不満がきっと出てくると思います。その不満に対して人事は真摯に回答をしてあげてください。それが、新入社員と人事の信頼関係を作り上げることになります。

今の若い方々はことあると意味、意義、なぜこれをするのかにとてもこだわります。そのこだわりを作ったのは我々、先人であることを理解し、きっちりと若者のこだわりに付き合ってあげてください。

今の若者に沿ったものを

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こういった書き方をすると、私達が信念を曲げて、若者に迎合しろというように思われるかも知れません。

でも決してそうではないことを知るべきです。時代が変わって、若者が変わるのであれば、私達も変わらなければならない、そう思いますし、そう思わなければいけないと思います。

企業としてサービスを顧客のために提供することが大事であるのであれば、人事の仕事はお客様である社員に対していかにして人事が行っているサービスを受けてもらい、受けた結果として社員として最高のパフォーマンスを発揮してもらうかです。そのために若者に寄り添っていく事がとても大切です。

僕達人事は常にそのことを頭において動くべきです。そうすることで厳しい訓練が必要な時期なのか、人なのかがわかってくると思います。

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