東電の残事業代未払い問題における企業の事情に苦悶する

最近のニュースで東電の残業代未払いの問題がありました。

労基の目線で言うと、残業しているのに残業代を支払わない東電が悪いということなんでしょうが、人事の目線から見るとこんな緊急事態ならば仕方ないのに、労基が厳しすぎるからこんないびつなことになるんだという感想しかありません。

今回は少しこの話をしようと思います。

ちなみに本件は労基の批判ではありません。または一部の会社が行なっている過剰な残業や残業代の未払いを助長するものではありません。

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東電の残業代未払いの概要

エラー|NHK NEWS WEB

NHKはこの件について

東京電力は、去年までの2年間に社員1300人余りが時間外労働を過少申告していたとして、未払いとなっていた残業代合わせておよそ3億5000万円を支払ったことを明らかにしました。

発表によりますと、東京電力が一般職の社員合わせて2万8000人余りを対象に、去年までの2年間の労働実態を調査した結果、1312人が時間外労働を過少申告していました。

2016年、2017年分の残業未払いの支払いを東電が行ったということです。従業員の中には、260時間の残業時間のうち150時間を申請していなかった方もいるということでした。

対象となっているのは渦中の原子力部門でした。

東電は負のスパイラル?

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東電の従業員は、上司の指示があって残業代を申請しなかったのではないと思います。また人事も残業時間を正しくつけるように常に通達などで周知を呼びかけていたと思います。

でも、従業員は自分の仕事が片付かなかった、原子力部門という2010年から色々と叩かれている職場でなんとか、自部署の事業をうまく進めようという気持ちで仕事をしていたんだと思います。

会社のため、自部署のため、自分の仕事のために頑張っていたに違いありません。

世間は原子力は悪であるという風潮にある中で、電力を確保するためには原子力が必要であるということを必死で信じて仕事をしているはずです。

自分の仕事に対するプライドを守るために、残業をして仕事をしなければ行けなかったんだと思います。

でも、残業時間という制約がある。その制約の中ではまかないきれない、でもルールを守らないと行けない、そこで自分ができる曲げることができる部分を曲げて仕事をしていたんじゃないかなと思うんです。

人事は、労基もあるでも会社で働く従業員のプライドもある、その中で見て見ぬふりをせざるを得なかったのではないでしょうか。

ワークライフバランスはいびつではないか

worklifebalance

残業時間を規制し、ルールを厳格にして残業時間をどんどんと切り詰める風潮というのは、良いことだという考え方もあります。

僕も人事としては会社の効率化に寄与するために人事ができることとして残業時間削減に対して、積極的に取り組んでいますし、その成果は出ています。残業時間は減っていますが、アウトプットは減っていないですし、会社として成果も出ています。

でも、会社の中には、たくさん仕事をしたい。もっと自分のアウトプットを出したいという人間もいるはずです。

ワークライフバランスというのであれば、ワークを重視する人にもフォーカスした施策というのは必要なのではないでしょうか。

みんながみんな、残業時間を削減して働く時間を減らすという方向を向いて進んでいくというのは、なんかいびつに見えて仕方ありません。

今回の東電の残業代の未払いの記事を見て、そんな右向け右的な日本の風潮と、東電の従業員の苦悩を感じてしまいました。

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