2024年卒の新卒採用から久しぶりに採用担当に復活しました。
ただ前面に出て採用をするのではなく、企画をするという立場になりました。
ただ、元々いた採用担当者がまだ若く、採用担当者として十分スキルと経験がないためにその担当者の育成と、当社の大きな課題である若手の人員不足に対応するという2つの大きな目的のために、2024年度の新卒採用担当となりました。
ただ改めて新卒担当として5年ぶりくらいに現場に立つと、結構昔との違いを感じることが多く、新卒担当者として必要なスキルが結構変わってきているんだなと感じます。
今回は、その話を少しだけ。
5年前(2017年)ごろの新卒採用の担当者に必要なスキル

まだ手法としてはマイナビやリクナビといったナビが主流ですね。
なので、いかに母集団を作りその母集団の中から効率よく自社にあった人材を採用するのかということを主眼に置かれた採用をしなければいけません。
となると、新卒採用担当者として必要なスキルというのはある程度限られてくるんだなと思います。
マスマーケティングのスキルはいるんだろうなと
マーケティング、特にますマーケティングのスキルというのは大事なスキルだと思います。
学生全般が求めているもの、いまの世相から判断をしながら、学生の欲しい情報を見つけます。また見つけるだけではなくある程度その情報を作ってあげることもできるのではないでしょうか。
このようなマスマーケティングというのは大手のかいしゃがとくいだというイメージがあります。お金を使ってリサーチをして大学生の嗜好を調べ上げてその嗜好に合わせた情報を自社の採用ページを使って発信する。その情報を真似して中堅系の企業が発信するといった感じです。
情報発信の出発点がピラミッド構造になっています。
膨大な応募者を処理するスキルが本当にいる
こうした情報発信を行うと多くの大学生を母集団として確保することができます。
これらの学生を選考するために集団面接や適性検査を行って、あまり良い言い方ではありませんが、選別を行っていきます。
集団面接では複数の学生を一度に1時間程度の時間でみなければいけませんので、情報の収集と分析は結構大変な作業です。
適性検査も自社に合わせた適性検査を選ばないといけません。ヒューマンスキルを判断するだけではなく、ストレス耐性や組織適応性もみないといけないので結構大変です。
何よりも中小企業でも1,000名以上、大企業になると10,000名以上の学生をみなければいけませんので、誰がどの選考にあるのか、どの連絡を優先にしないといけないのか、といった効率的な処理が行えるだけのスキルは必須になります。
このように、ナビを活用することがメインになっている採用はいかにして効率的に進めていくのかが大きなポイントになるわけです。
ここ最近で必要とされているスキル

対比するように昨今の新卒採用の話をしていますが、実は今の新卒採用もナビを使った採用をしているので、根本的には昔の採用とあまり変わりません。効率的な処理が求められます。
ただ、先日のブログでもご紹介をしましたが、ダイレクトリクルーティングという手法が流行ってきて、新卒採用がナビ一辺倒でなくなっているために必要とするスキルが大きく変わっているというのが事実です。
感じるのはプロデューススキル
昔の新卒採用はマスマーケティングという書き方をしましたが、今の選考はマーケティングというよりもプロデュースという言い方の方がふさわしいのかもしれません。
学生に対して、弊社が求める人材になってもらいたい、だからあなたの今のスキルを見せてください。というのがスタンスように思います。
また、今のあなたもとても良いです。それを活かすためにどんなことをしていきますか、というスタンスもあるように思います。
あまり企業側が押し付けるという感じではなく、良いところをのばしていくすたんすというほうが良いかもしれませんね。
ライティングスキルは最低限のスキル
ダイレクトリクルーティングが流行っている点からも最近の流行はいかに応募者に訴求できる文章を書くかというのがスキルのポイントになるように思います。
ライティングスキルというやつです。言葉を選び、より応募者に響く文章を作成するというのがポイントになります。
こういうスキルっていかに言葉を知っているのかという点と、いかに相手のことを知ろうとするのかというのがポイントになるんじゃないかなと思っています。
ライティングスキルを磨くための訓練としては書くことと本を読むことだと思っています。
本は言葉を知れます。良い文章を知ることができます。手軽にライティングスキルを磨く方法ではないかと私は思っています。
共通で必要なのは応募者をグリップするための能力(人間性?)

時代によって採用担当者のスキルというのは変わってくるものですが、いつの時代も変わらないスキルというのはあると思っていて、それが「グリップする力」です。
就職活動生は会社の何に魅力を感じて入社をするのかという項目の中に、会社の雰囲気や社員の人柄というものがあると思います。
この人柄というのはつまるところ、採用担当者の人間性に惹かれるということなんです。
なので、採用担当者は人間的な魅力を上げて、学生に認められる、この人のいる会社ならばきっと良い会社に違いないという感情を持っていただかないといけないと思っています。
ただ人間力を上げる、魅力を上げるというものは一体どうやってやるんだろうというのはこの手の話をする際に必ず出てくる話題です。
この問いに対して私が持っている回答は、まずは相手のことを考える。その上で話をするのですが、言葉をたくさん知っておくことだと思います。
どうすごいのか、どう感動したのか。やばい!だけでは相手に伝わりきれません。
ライティング力、学び直しです、リスキリングです

こうして突き刺さる文章を作成するためのライティング、相手に寄り添った人間力というものを身に付けなければいけないという話をしましたが、やはり学び直しは必要です。
最近はリスキリングという言葉があり、学び直しということが大事なテーマになっています。
40歳になっても50歳になっても学ぶこと、身につけること、成長することは大事ですから、リスキリングという言葉に踊らされることなく、自分の目的のため、目標のため、成果のために学び続けるようにしたいものですね。
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