人事の皆さんダイレクトリクルーティングはご存じだと思いますが、活用はされていますか。
日本の新卒採用といえばリクナビやマイナビを使った採用手法になりますね。ただ私としてはナビを活用する新卒採用には懸念点もあり、できることならばナビ一色からの採用活動を避けたいという思いがありました。
今回は、私がナビのみによる新卒採用を辞めて、複数の手法を使って新卒採用をしている点について、ダイレクトリクルーティングと絡めながら説明をしたいと思います。
ナビだけの採用は危険だと思う

ナビの採用は危険だと思っています。というかナビ単体の採用は危険ということです。
なぜそういうことをいうのかについて少し説明をしたいと思います。
中小企業はコストがかさむ
ナビというのは大量採用についてはとても効果的な手段だと思います。
イメージとしては、20人以上の採用であればかけたコストに見合うのではないかと思います。
ちょっと簡単に試算をしてみたいと思います。
今回はお世話になっているマイナビで考えたいと思います。まず、マイナビはその年度の新卒採用で大きく分けて2つのサービスを申し込まなければいけません。
10月から翌年の2月までのナビサイト:プレサイト
翌年の2月から9月末までのナビサイト:本サイト
この辺の話をすると、とてもややこしいのであまり行いませんが、こうした構成で結構しっかりサービスを使い、一部の業務を代行すると約700万円くらいかかってしまいます。
70万円かけて採用人数が10人というのは1人あたりの採用コストは70万円近くなります。1人あたりに70万円というのは結構高いです。
20名の採用であれば、1人当たりのコストは35万円なのでこれだと割と納得感があるかなと思います。
なので、1人あたりの採用コストが35万円を超える、つまり20人以下の採用をする企業はナビというのはコストが高いサービスではないかというのが私の考えです。
いずれナビは廃れる
これはリクナビが振るわなかったりしている点を鑑みたり、少子化のなかで大量採用の新卒採用の
リスクヘッジのためのダイレクトリクルーティング

ナビだけの採用というのはナビ自体がどんどんとニーズがなくなってくると思うので、危険というのは私の中ではほぼ確定事項です。
ではどうするのが良いのかという答えの一つとして、私はダイレクトリクルーティングを取り入れようと思っています。
ダイレクトリクルーティングとは
早速ですが、まずはダイレクトリクルーティングという言葉について説明をしたいと思います。
「求職者からの応募や人材紹介会社からの紹介によって人材を見つける守り、pull型の採用手法ではなく、企業が主体的に候補者を見つけ出して自社の魅力を積極的にアプローチする攻め、push方の採用手法」と定義できます。つまりマイナビ、リクナビなどのナビを活用した採用ではないということです。
新卒採用ですと、老舗のOfferboxや理系専門のTECHOfferや、大学院生専門のアカリクなどがあります。かなりたくさんの企業がこのダイレクトリクルーティングサービスをローンチしており、企業側も選択する幅が広がりました。
ダイレクトリクルーティングはナビと双璧を成すのか
こうしたあたらしい採用手法というのはリクナビやマイナビが一般的になっている新卒採用界隈ではなかなか成長しない採用手法なのではないかと言われていますが、このダイレクトリクルーティングサービスについては、わたしはナビと双璧を成す、またはナビに取って代わる可能性を秘めているサービスですあると思っています。
その理由は色々とあると思いますが、いちばんの理由は、攻守バランスをとって採用を行うことができるために、両者共に相性がいいというか、ダイレクトリクルーティングが流行ってもナビは甚大な影響が少ないというか、両者が食い合うことがあまりないと思う点があるからです。
つまり共存共栄することができるという意味です。私はこの話はとても大事なことだと思っています。
また、ダイレクトリクルーティングによって、採用担当者の価値が上がってくるというのも理由の一つです。これはまたどこかで書こうと思います。
中小企業はダイレクトリクルーティングがいいと思う

ダイレクトリクルーティングがナビに変わる可能性があるという話はしましたが、私はダイレクトリクルーティングは、中小企業にこそふさわしいサービスだと思っています。その辺を説明します。
コストメリットが高い
ダイレクトリクルーティングを提供している会社は結構たくさんありますが、大抵の場合は、3名採用するのに70〜80万円程度かかります。
仮に3名採用できたとしたら1名あたりの採用費用は、20万円程度になります。
ナビの採用コストよりも安いと考えることもできますね。
企業の知名度などに影響されにくい
ダイレクトリクルーティングは攻めの採用活動です。
いっぽうナビの採用は守りの採用です。これはどう解釈しても変えようのない事実なわけです。
企業の知名度、印象、ブランド、広報戦略に大きな影響を受けないダイレクトリクルーティングは、中小企業ならではの就職活動ではないでしょうか。
他社には決してマネのすることができない技術、競合他社が少ないために受注確率が高く、履歴率が高いこと、研究開発費が非常に高く、常に新しい製品を出すことができる技術力。こうしたことは中小企業ならではのことですが、なかなか認知がされにくい情報です。
こうした情報を使って大学生を採りに行くことができるのはダイレクトリクルーティングの魅力ではないでしょうか。
ダイレクトリクルーティングで新卒採用を成功させましょう

こうしたメリットを享受して、是非とも新卒採用を成功させてください。
ダイレクトリクルーティングだったら企業の知名度やブランドに影響されない方法で採用活動をすることができます。
これは、新卒採用だけではなく中途採用でも同様です。ただ、新卒採用と中途採用はちょっと違うというか、中途採用の方が応募者が多様化しているので、スカウトの方法がかなり難しくはなりますが。
ただ新卒採用におけるダイレクトリクルーティングは決して難しい採用方法ではないと思うので、中小企業の人事担当者の方で、ナビに対して少し不信感などを持たれている、ナビの採用に行き詰まりを感じているという方は一度ダイレクトリクルーティングを試してみらてはいかがでしょうか。
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