吉野家の役員の発言を受けてスピーカーはどこまで発言にセンシティブになるのかという話

ちょっと最近話題になっている吉野家の役員が「生娘」や「シャブ中」という発言をして、社外取締役を解任されたり、自社の役員を解任されたりしていますが、この話題について少し気になる発言があったので、ちょっとこのブログで書きたいと思います。

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イントロ:どんな発言だったのか

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吉野家のプレスリリースですね。

これを受けて反論的なTweetを見つけたのでちょっと公開

概ね、吉野家の元役員についてはネガティブな意見が出ています。ぱっと見ると当たり前だなぁと思います。失言だなと思うわけです。

会社の看板を背負っているわけです。自分の発言が会社の格や品位に関わります。

どんな事情があったとしても、やはりこうした発言は、この立場の方であれば発言した方の落ち度だと思います。

我々スピーカー的な立場の人間が気をつけること

社外や社内に向けて話をする人間は当たり前の話ですが、自分の会社を背負って仕事しています。当たり前です。

自分が話をした内容が、もしかしたら外部に漏れてしまうことがあるかもしれません。インターネット、SNSが盛んなこの時代ですから情報が漏れるというのは当たり前かもしれません。そんなに漏れるのが嫌ならば契約で縛ってしまえばいいのでしょうが、ただ湿原に対して契約で縛ったとしても言ってはいけませんね。

失言かどうかの判断とは

現場次第と言ってしまえばいいのかもしれませんが、気しないといけないのは、差別的ではないかという点な大事な要素だと思います。

近年お笑いの種類も人を傷つけない笑いという風潮がありますよね。スピーカーも笑いを入れながら話をしなければいけない、要はネタってやつですよね。このネタはスピーカー次第ですが、このネタに下ネタ、差別ネタ、人を揶揄する話をする人がいます。今書いたことは絶対にNGです。

スピーカーは話すプロだが笑わせるプロではない

こうした失言と言うのは、場をなごませるためのトークの中によく出てきてしまうものだと思います。

聞く人たちがプッと笑ってしまうような話というのは、下ネタや自虐ネタ、ブラックジョークが多いです。というか簡単なんですね。

でもそれは結構なリスクです。特にブラックジョークは危険です。

自分がしたブラックジョークが果たしてセーフなのかアウトなのかの判断というのは自分では正直難しいです。

また、別のところでは問題なかった鉄板ネタが、今回もセーフだとは限りません。場所、時間、対象者、前後の雰囲気などいろいろな要素に左右されることになります。

この辺の感覚って百戦錬磨のスピーカーでも難しいのではないでしょうか、判断。

もう今は昔ではないということ

僕は気をつけていることがあるのですが、「今は昔ではない」ということです。

当たり前の話なのですが、これは皆さん忘れている思考ですね。

要は時代が経っているので流行りや廃り、文化がどんどん変化します。スピードが早い時代になっているので、3年前と今では正しいと思っているルールや習慣がすでに変わっているかもしれないです。

熟練されたスピーカーは、過去の経験を大事にされます。話すテーマは過去の事例が多いので、その過去の事例に則ってトークをするので、当たり前です。

昔はOKだったのに、、、、。ということが多いわけです。

感覚を鍛え常識を理解する

もう我々ビジネスパーソン、それだけではなくて世の中すべてのスピーカーの方は鍛えないといけない感覚と理解しなければいけない常識があるはずです。ちょっとの素片の話をします。

鍛えるべき感覚とは

特に名前を付けているわけではないですが、鍛えるべき感覚としては、自分が行っている行為や発言や思考がその場に合っているかを常に疑問視する感覚です。

「これを言っても大丈夫かな?」という新入社員が抱く感覚に近いかもしれませんが、これを言うと誰の得になるのか、メリットになるのか、デメリットになるのかという点を考えるということです。

この力を常に常時発揮するというのはかなり難しいことです。本当にできている人っていないのではないでしょうか。

人間のスキって必ず発生します。このスキというのがいつ出るのか、によって問題発言として取り上げられてしまうということになります。これは酒の席の失言に近いかもしれません。

ただ、酒の席の失言というのは酒を飲まなければいいわけですが、この人間の「スキ」と言うのは酒を飲んでいる飲んでないに関わらず起こります。絶対発生します、スキ。

なので、先程話しをした、常に疑問視する力というのは大事になります。

もうこの力は、危機予測、危険予知、ロジカル思考などの同列の常時発生しておく力になると思います。

常識を理解するとは

その時代の常識を理解しましよう。例えば2022年はTikTokやインスタグラムが流行り、ショートムービーと自分を飾る文化になります。若い方々は自分を飾ることが当たり前だと思い、間違えたりすることに当たり前だと思います。

ショートメッセージサービスはTwitterがあり匿名性の高いメッセージを発信することができるので、言葉に対して責任のない発言があったりします。そういった発言を受けることを防ぐ他に発信内容にはかなりナーバスになります。

こんな時代の中で、発言内容に敏感になっておかないとすぐに炎上騒ぎになるわけです。

例えば5年前2017年はまだTwitterなどは流行っていませんでした。なのでブログといった比較的長い文章、記事相当のコンテンツが流行っており、一般の方に自分の考えや思いを簡単に伝える手段が発生しました。その分、文書の正しさや内容の確からしさは不明なこともあるので、真に受けてしまわないようにするというのが生活のちょっとした知恵の時代です。

というように時代が変わるとどんどん文化が変化します。その文化の変化を敏感に知っていないと、見当違いのことをする可能性が上がります。

吉野家の役員は常識を理解していないし、感度も低い

今回の吉野家の役員の失言というのは、ちょっと看過できないです。

生娘やシャブなんていう言葉、常識で考えては使っていけないです。

生娘という言葉を使ってはいけない理由

LGBTやジェンダーレスという言葉が当たり前の中で生娘(男性との性体験のない、少女)という性を印象付ける言葉を使うなんていうのは常識外です。今はビジネスマン、看護婦なんていう言葉でさえあまり使わないわけです。ビジネスパーソン、看護師といった言葉を使っている中で、性別が色濃く出る生娘という言葉を使うのはやはりいい感じではないですね。

シャブという言葉を使ってはいけない理由

スラング的は言葉を不特定多数の場所では使わないほうがいいです、絶対に。

シャブといういう言葉は、暴力団社会で使用されている隠語です。こういった言葉は一般の方も使用するようになりましたが、やはり隠語は暴力団関係の方が使用する言葉なので、聞こえがよろしくないですね。

自分が話しをしているときがどういったときなのか、誰が聞いているのかを想像する

これはビジネスマンとしては当たり前のスキルだと思っています。ここでは言っても良い、ここでは言ってはいけない。その辺の区別をきちんとできないというのは大問題だと思っています。

よくいると思うのですが、自分が話をしている声をただの音として反応している人って結構いるんですよね。でも実はそれは危険な話で、自分が発した言葉というのは音ではなく意味があるわけです。その意味があるということを理解しないで発しているととんでもないことを言ってしまったりします。

ちょっと伝わりにくい表現でかつ、抽象的なモノいいかもしれませんが、僕はこの表現を結構気に入っています。

ただ、自分の言葉に責任を持てない、誰が自分の話を聞いているのか、ということを真に理解していないという意味では全くもってそのとおりだと思います。

人のふり見て我がふり直せ

吉野家の役員はダメダメだとい言ってしまうのは簡単ですが、やはりそれでは芸がありません。

こういう失言を生み出さないようにするためにどうするのか、どういった行動取る、考えを持つのかについて考えてみました。

発言の前には、常に「今はどんなときか、誰に向かって話すのか」を考慮すること。

発言の前というと、ちょっとめんどくさいので、「発言をする舞台、シーン」という言い方に変えてもいいかもしれません。

例えば、セミナーで講師をするのであればその講義の前であったり、お客様に訪問するのであればその訪問の寸前でもいいと思います。

何も準備をすることなく、場所に挑むということは絶対にしないほうがいいわけです。

熟練のスピーカーであれば、事前準備というのは絶対にしていると思います。その準備の中に、コンプライアンスと言った観点も必ず含めて準備をするということです。これだけでも絶対に失言は防げると思います。

駄目なこと、言っていいことを定義する

これは、場面場面よってというよりも、自分としてはこれは絶対に言わないぞ、ということです。例えばビジネスの場所では下ネタ(軽い、重いにかかわらず)絶対禁止としてルールを設けておくわけです。

肌の色ということについては、絶対に離さない、というかそういったテーマに少しでもかかりそうな話を要求される場所には行かないというのも手です。

ちなみに、私は講師をする際は、家族の話は絶対にしません。妻も子供もです。ネタとして面白いものもあるのですが、タブーにしています。

駄目なこと、言ってはいけないことを言える場所を作る

これはオンオフをきちんと切り替える練習です。練習というと熟練のスピーカーには違和感があるかもしれませんので「自身の避難場所を作る」というものです。

私は家では、結構妻に言い負かされます。ビジネスではある程度自分の考えが客観的に見ても正しいという状態でないと発言しないようにしていますが、家ではあまり考えなしに発言するのですぐに妻に負けます。

でもそれで良いと思っていて、負け戦前提の話や、ちょっと偏見に偏った発言を家ですることによって、「あー、この話題をこの考えですると偏見が出るな、議論に負けるな」という情報が得られます。その情報をもって外では気をつけるわけです。

発言には気をつけましょう、ホント

久しぶりの大手企業の役員の失敗による大きな影響を企業が受けたという話でした。

今企業はリスク管理の観点で、いろいろな対策を役員向けにも実施をしてるのですが、そういうことを企業として取り組んでいたとしても、失敗してしまうケースがあります。

やはり個人が気をつけるということが大事なんだなと思います。また企業としては言い方が良くないですが、「こいつは危険」という人をピックアップして、逐一モニタリングすることも大事なのかもしれませんね。

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