久しぶりに新しい研修コンテンツを考えないといけないので、ちょっと嬉しくなっています。
昔はコンサルタントとして色々な企業の研修を作ってきましたが、ここ最近は企業人事としてやらないといけないのに、なかなかできないことの一つとして研修コンテンツの作成があります。
つい優先順位が下がってしまうんですよね。
ということで、今回は新入社員向けの研修でこのご時世に合わせてeLearningでできるものをご紹介します。
背景は緊急事態宣言対応
今回この研修コンテンツを作った背景は単純です。
単純に緊急事態宣言で在宅勤務が必須になる中、新入社員研修のネタとしてwebミーティングの仕組みの中でも出来る研修として考えました。
eLearningと並行して
eLearningの研修ばかりで気分が滅入ってしまいそうになりますので、その気分転換にも良いと思います。
ずっと座ってディスプレイの前にいるわけですからね。集中力も落ちますしモチベーションも下がってしまいます。
新入社員のやる気の向上のためにもこういうコンテンツは良いと思いました。
コミュニケーション力の衰退を防ぐ
また、eLearningは話をしなくなってしまうので、コミュニケーションの機会が減ります。
スピーチは訓練をすればするほど上手になります。その反面やらなければやらないほど劣っていくものです。
定期的にスピーチの訓練を行い、コミュニケーションのスキルを少しずつ上げていく上でも行っていくのが良いと思います。
オンラインスピーチトレーニングとは
では、具体的にオンラインスピーチトレーニングというのはどういったものなのかについて説明をしたいと思います。
単にwebミーティングツール上でスピーチをするだけ
大層なことを言いましたが、単純にオンライン上でスピーチをしてもらい、そのスピーチに対してコメントをするというものです。
通常の研修でもよくやりますよね。オンラインとオフラインの違いはありません。
オンラインスピーチの効果は
オンラインスピーチの効果について簡単ではありますが、説明をしたいと思います。
集合研修で行うスピーチと大差ない
正直言いますと、スピーチトレーニングというのは、オンラインだろうがオフラインだろうが効果については大差ないと思っています。
つまり、スピーチトレーニングについてはこうしたオンラインの研修だからこそ実施する価値があると思っています。
なので、自己主張力、伝える力、相手の思いを聞く力、構成力などスピーチとして得ることができる力をオンラインでもオフラインでも得ることができると思っていただいても結構です。
緊張することなく練習することができる
これはオンラインならではの効果かもしれません。オンラインでは相手がいないので、スピーチをする人は相手を意識することなくスピーチすることができます。
つまり相手がいないということが純粋にスピーチに集中することができるわけです。
これはとても良い効果だと思います。スピーチが苦手な方は緊張するというのが理由だと思います。苦手意識が緊張を招き、緊張が苦手意識を作りあげる。このマイナスのループを脱するためには、スピーチの回数を増やして自信をつけてもらうことが大切なのですが、オンライのスピーチはこの苦手意識を作り上げないようにするため相手が見えないので、うまく緊張することなくスピーチをすることができます。
これはオンラインスピーチの大きなメリットではないでしょうか。
どうやってトレーニングをするのか
スピーチのトレーニング方法についてですが、特にトレーニング方法についてオンラインとオフラインとでは違いがあるわけではありません。
ただポイントとしてはあるわけですので、そのあたりは紹介します。
テーマやスピーチ時間はその場で伝える
これはオフラインのスピーチトレーニングでも大事なことですが、テーマは事前に伝えないほうが良いかもしれません。瞬間的に物事を考えるというのは大事なことです。なので、できればテーマは其の場で与えたほうが良いかもしれません。
ただし、考える時間はしっかりと与えてあげましょう。僕は、3分のスピーチには20分の検討時間を設けるようにしています。
構造化を意識させること
スピーチを考える際に大事なことは構造化だと思っています。
例えばピラミッドストラクチャーを使って、テーマの詳細化をしていくというのはとても大事なことです。最初は書いてみましょう。10回くらいやり続ければ頭の中でできるようになります。
または、ブレストをしてカテゴライズする方法も最初のうちはメモをしてやりなれていきましょう。次第に頭の中でできるようになります。
ものごとはすべて構造化をして理解をすることができます。このスキルはビジネスのベーシックスキルとしては必須だと思います。
スピーチトレーニングの際には構造化を意識して行うことで、良い訓練になりますのでぜひお試しください。
ポイントは双方向と対話
スピーチのトレーニングのポイントとしては、双方向であることと対話をすることだと思っています。双方向とは受講者間の話です。対話というのは講師と受講者の関係について話をしています。
双方向とは
これは、受講者同士のコミュニケーションの取りましょうというものです。
スピーチをする者とそれを聞く者同士のコミュニケーションの話になります。
簡単に言うとスピーチを聞く者は聞いた後にフィードバックをしてあげてくださいと言う話です。
何が良かったか、どんな学びを得たのか、どうすればもっと良くなるのかを、きちんと説明してあげてください。
オンラインだとなかなかそういう双方向の機会がなくなってしまうので、意図的にでも作ってあげるべきだと思います。
対話とは
これは、講師と受講者の関係を示します。
講師は一方的な話ではなく、常に受講者に対して語りかけること、相手の考えを聞くことを常に心がけておくべきだと思います。
そのために質問すること、問いかけること、意見あを聞くことを心がけ、実行してあげてください。
何かを聞かれる可能性があることを気をつけながら、受講者は講義を受けるので、集中度も上がります。
講師と受講者の対話は講義を受ける側の意識向上を促します。
オンラインスピーチトレーニングを活用しましょう
緊急事態宣言はまだまだ続き、新入社員の研修もまだオンラインが続く可能性があります。
研修のネタはいくらあっても良いですし、今後どうなるかわからないので、いくらでも考えておいた方が良いがしれません。
是非とも今回のオンラインスピーチトレーニングを活用いただいて、この緊急事態を乗り越えていきましょう。
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