面接官テクニックとして面接終了からお見送りまでをいかに有意義なものにするかがポイント

僕は面接というのは、会社の窓口で相手を呼ぶところからすでに始まっていると思っています。特に、面接が終わり応募者が帰るところというのが一番誰もが無防備な瞬間になる一瞬だと思っています。

ここを有意義に使うことができるかどうかというのが面接テクニックだと思うので、今回はその話をしたいと思います。

ちなみに僕は、面接終了後のエレベーターの中は刹那の30秒と呼び、ここで一勝負打つようにしています、daimacです。

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面接前と面接後も決して気を抜いてはいけない理由

これは自分がキャリアコンサルティングをしていた時に学生に言っていたことなのですが、絶対に会社から入ってから会社を出るまで気を抜かないようにと言い続けていました。

理由は簡単で、面接官は応募者の事をずっと真剣に見ているからです。その真剣に見られているということをしっかり肝に銘じておいてもらいので口酸っぱく「面接前も面接後もけっして気を抜かないようにしてください。帰るまでが遠足ですから。」と言うようにしています。

面接官は面接後に狙ってくるから

僕が面接官ならば絶対にそうしますし、実際にそうしています。

面接終了後、玄関に送る前の5分くらいで、情報を引き出そうとします。素の情報です。

例えば、志望理由がきれいすぎる人。これはもしかしたら志望理由を隠しているかもしれないので、あえてネガティブな情報をぶつけてみて相手の反応を見たりします。例えば、「やっぱり働いていると嫌なことありますよね。僕も人事ですが時々社員をどついてやろうと思う時があるんですよ」なんていうと、その場の雰囲気でぽろっと情報を出してくれる人もいます。

また、希望年収についてあまり情報を出さない人は、帰り際に「ご自身の価値をお金に換えるというのは日本人の発想としてはあまりいいものではないですよね、でもうちの会社結構そういう主張をしないと大変なんですよ。」とジャブっておいて、改めて希望金額を聞くというケースもあります。

なんせ、面接後は情報の宝庫ですから、極力情報を引き出したもの勝ちです。

人事は面接官に気を遣う

求人部署の課長職や部長職は面接については素人な方も多いので、面接の中で情報を引き出すことが難しい、苦手という人も少なくはありません。

面接後、「あー、もっと聞きたかったなぁ」とか、「聞ききれなかったなぁ」という方も多く人事としてはあまりこういった思いを持っていただかないようにしないといけないと考えます。

ただ面接中に人事が横やりを入れて、バンバン質問をして面接官のフォローをしても、面接官のメンツをつぶしてしまいかねませんし、その辺は気を使ってあげたほうがいいというのが僕のちょっとしたやさしさです。

なので、面接終了から見送りまでの時間で聞ききれない情報を取得するように必死で、質問を考えます。一つでできるだけたくさんの情報を引き出すことができるような質問、しかも相手の心象を悪くしないような質問。これは結構難しいです。

ただここまでしておかないと現場の方々からは評価をいただきにくいと思っています。

面接後に情報を得るためのテクニックとは

テクニックなんて言うとおこがましいですし、うまくいく時と行かない時が結構わかれる話なのであまり参考ならないかもしれませんが、少しご紹介したいと思います。

相手をねぎらう

これは簡単です。お疲れまでした、大変でしたね。面接官厳しい人でしたでしょ、いやー緊張されていましたけどめちゃめちゃしっかり話できていましたね、とかをいうわけです。

この辺はおべんちゃらではなくて本心を伝えたほうがいいですね。

絶対いいところはあるはずなので、そのいいところをしっかり伝えてあげてください。これは新卒採用でも中途採用でも同じです。フィードバックってどんな人にも有効ですから。

話をするのが苦手なエンジニアの方でも、業務内容って結構人に伝えるのって難しいじゃないですか、でもほんとわかりやすい説明でしたよ。すごいですね。ってきちんと伝えてあげれば嫌な人はいませんから。そのうえで、話を伺うというのは常とう手段だと思います。

相手に同意する

面接終了後にだれでもそうかもしれませんが、「お疲れ様です」と応募者の方に声はかけると思います。

その際に応募者の方は、Yes/NOを回答すると思いますが、それに同意をしてあげてください。同意は相手との距離を縮めるため手段としては一番簡単で効果があると方法です。

「緊張した」というのであれば、そうですよね面接って大変ですよね。私も転職経験あるんでわかります、と伝えるのがいいですし、「疲れていない、問題ない」というのであれば、いろいろと修羅場をくぐってらっしゃるのであればこれくらいの面接であれば問題ないんでしょうね、なんていう風に言ってあげればいいと思います。それだけで相手と自分の距離は圧倒的に縮まりますから。おすすめです。

距離を縮める、自分も中途だという

これはみんなができることではないのですが、転職をしたことがあるという人はそれを売り文句にして応募者とコミュニケーションをとっても良いかもしれませんね。

自分以外に中途入社がいるということを知るのは、応募者にとっても価値のある情報です。(転職者は仲間という認識が応募者にはありますから。)

主観的に距離を縮めるというのは難しいことかもしれませんが、共通する話題があれば距離を縮めることは可能ですので、ぜひ転職をされている採用担当者であれば、転職をしたことを伝えて、共感を相手に与えるようにしてください。

ぶっちゃけて、ここだけの話を使う

これはあまり参考にしないでください。こんなことを言っても信用しない人は決してしません。

でも新卒採用ならばちょっとは効果があるかもしれません。僕も学生の時は人事の方のここだけの話というキーワードに弱かったので。この辺は時代が変わっても同じだと思うので。

ただ、本心でここだけの話というのはしてみると結構伝わると思います。僕はよく「ここだけの話、僕も最近中途で入社をして聞いていた話と実際が違っているところってありますからね、、、」なんていうことを言うと、相手も少しだけ気を許してくれる時もあります。

その辺から、現職を辞める理由の本当のところを知ることができることもあります。

面接官からの評価も少し上がりますから、テクニックとして面接後ふるまいは覚えておいたほうが吉

あまり常とう手段ではないかもしれませんが、僕はこうしたちょっとした猪口才なテクニックが好きです。

当然王道のやり方は面接の中ですべての情報を聞ききってしまうことだと思います。でも王道のやり方だけでは足りない、聞ききれない、ちょっと仕入れた情報が心もとない、そういった場合にはぜひともこうしたちょっとしたテクニックを使用してみてください。

もちろん小手先テクニックだけではだめですよ。王道の面接で最大限の情報を取得する事も頑張ってくださいね。

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