新型コロナウィルス蔓延により政府が様々な施策を講じていますが、その施策について特に明光わけわけではなく、どちらかと言うと賛成派のdaimacです。
政府が新型コロナウィルスに伴う緊急事態宣言を発令したことにより、東京や大阪、兵庫では会社に出社することができなくなり、自宅待機・テレワーク・在宅勤務といった対応を行っている企業が多いと思います。
強制力のない方針とは言え、企業各社は苦心して取り組みをされており、PCの持ち帰りや自宅ネットワークの使用、セキュリティ対策についていろいろと対策を講じていると思われます。
また新卒採用担当としては対面式の説明会や面接が行われないこと言うことで、ウェブの説明会や面接を企画している企業も多いかと思います。
そういった取り組みをしている企業に対して、コンサルティングと称して僕からしてみればあまり意味のないサービスを提供している企業がいるので、今回はこの辺について話をします。
結論としては、通常の新卒採用向けの説明会をしている企業であれば、web説明会をしたって別に何の問題もなく、通常通りのことをすれば良いと言うものです。
人事としてこのあたりの話ははっきりしておきたいと思い、まとめていこうと思います。
学生はwebだろうが対面だろうが同じだという理解をしている
一部のコンサルタントは、web説明会と対面の説明会は違うものであると言うような事を言っています。これについてはあまり賛成できないというか、学生をちょっとなめているような気がしています。
正直言ってwebだろうが対面だろうが説明会については学生は同じものだと考えていると思っています。
学生のwebに対する苦手意識はない
今や大学生は高校や中学の塾ではオンラインの授業を行ったり、ビデオ学習としてビデオの授業を見ながら授業をしていので画面上に人が出てきてその人の話を聞くといったスタンスのものにはあまり抵抗感はないのではないでしょうか。
げんに自分は実際にweb説明会を実施していますが、学生はとてもうまくweb説明会を活用していると思います。
初めて使うようなシステムでもミュートはできますし、ビデオのオンオフもこちらからの指示で対応してくれます。またチャットについても参加者全体に対して行ったり主催者に対して特定のメッセージを送ることもできます。ここまで使いこなしてくれるのであれば、web説明会をしても全く問題ないです。
我々のような大人の方がwebカンファレンスの仕組みをつかいこなせていないのではないでしょうか。
学生だって効率化はしたい
また就職活動性も忙しいわけです。いろいろな企業の説明会に参加したい、エントリーシートも書きたい、自己分析もしないといけない、できればOBとも会いたいと様々な事をしなければいけません。
また大学の授業もやらなければいけない、理系であれば研究室のこともしなければいけないと本当に多忙だと思います。
就職活動に時間をかけたいという思いはあるとは思いますが、割かなくても良い時間は割きたくないということであれば、移動コストが削除できるweb説明会は学生にとっての効率化の良い手ではないでしょうか。
学生だってコストは抑えたい
コロナウィルス蔓延のせいで学生はほとんどアルバイトができないのではないでしょうか。寮生活や地方で一人暮らしをしている学生は生活費を稼ぐのでも精一杯だと思います。
そんな中で東京、大阪、京都、兵庫といった場所に説明会に行くのは結構な交通費がかかってしまいます。
ただweb説明会であれば交通費を押さえることができるわけです。時間的なコストも抑えつつ、お金も押さえることができるのであれば、学生にとってweb説明会は有益なものと言えるのではないでしょうか。
学生のニーズに答えるためには、web説明はしたって良い
企業としては、web説明会は学生の顔が見えない、対面の説明会とは違うもの、という意見があるかもしれませんが、学生のニーズや今の御時世を考えると突拍子なものではないということがわかると思います。
げんに今のビジネスでもwebカンファレンスはかなりの頻度で使われています。海外との打ち合わせでは渡航費、移動時間を削減するためにwebカンファレンスはかなり使われているはずです。
学生だって同じニーズが有るはずですので、そのへんを理解してあげて、柔軟な対応企業はするべきだと思いますし、そんなに学生はお馬鹿さんではありません。
webの説明会はよりリアルな対話ができる
企業の役員や偉い人たちはwebの説明会は学生の顔が見えない、対話ができないのではないかということを仰ることがありますが、この話についても僕的には否定的です。
web説明会のほうが対話ができます。それは質問量から見てもわかります。
対面の説明会って質問あります?
人事の皆さん、対面の説明会でどれくらい質問は出ますか。しかも説明会中での質問です。
長いこと人事をしていますが、説明会中または説明終了で質問タイムを取ったときにあまり質問って出ないと思います。
大抵は、説明会が終わったあと、個別に学生がやってきて質問をするわけですが、人事としては「あーあ、せっかく良い質問で他の学生にも回答を聞かせてあげたかったなぁ」というものがあったりして、残念な気持ちになったりします。
対面の説明会とwebの説明会の質問の差は
でもweb説明会をすると、こういったことがあまりありません。学生は結構積極的に質問をしてくれます。ときには僕が話をしている最中に質問をしてくれたりします。
それは、チャットで質問を受け付けているからです。チャットであれば質問をしても説明会の進行を妨げることはありませんし、手を上げて話をするのがちょっと緊張するという人にとっては気兼ねなくできるわけです。これはとても敷居が下がりますから、いろいろな質問が出る仕組み担っていると思います。
実際にweb説明会をすると10人から15人位の説明会ならば、5つから7つくらいの質問は兵器で出てきます。ログが残るので誰がどんな質問をしたのかわかります。質問の内容からその人の志向や大事にしていることが少しわかるので、相手をしるための手段としても有効です。
対話という観点だと対面の説明会よりもwebの説明会のほうが充実している
質問の頻度などを対話と捉えるのであれば、web説明会は対話としての説明会としては充実していると思います。
対面型の説会よりもよっぽどコミュニケーションができていると考えても決して間違ってはいません。
参加する学生が何を考えているのかわからない、どういったところに興味を持っているのかわらない、といったことに悩みを抱えている人事採用担当者はweb説明会を実施されるとちょっと良い結果が得られるかもしれませんよ。
説明会の資料の文字なんて関係ない
コンサルタントの中には、web説明会と対面型の説明会では説明会資料の作り方が違うということを言っている方が要るようです。
僕としては、対面型の説明会で使用している資料の作り方について、そもそも正しいですかと言いたいところではありますが、別に説明会のやり方が変わったからと言って資料のあり方が変わるわけではないと思ってます。
説明会資料は通常の資料で問題ない
これは100%そうだと言い切っていいと思います。webだろうが対面型だろうか関係ないです。
今のwebカンファレンスのシステムは、画面共有ができますしので、資料も鮮明に相手に表示させることができます。文字が小さくても十分視認性は高いです。
就活生が見る画面というのは、説明資料のみを見ることができます、説明している人の顔を見ることはないので、説明している人を写す必要はありません。
もしどうしても見せたということであれば、ワイプの機能を使って説明員の顔を見せてあげれば良いと思います。
またwebカンファレンスのサービスであれば、自身の
文字数が多くても学生は追いつけます
よくプレゼンテーションのポイントとして資料の中の文字数をできるだけ減らしましょうというものがあります。
とても理にかなっていると思いますし、ただしいことだと思います。
ただ、webの説明会をするために今までの説明会の資料を見直したり、様相を変えたりするのはあまり意味のあることではありません。
学生は資料を読みます。書いている内容をきちんと理解しようとします。その証拠に当社で行っている説明会では資料の内容についての質問をよく聞きます。資料を見ていないとできないような質問です。
字が小さいから見にくい、webの説明会は集中力が続かないから文字は少なくなんていう事を言っていては学生に失礼です。就職活動性は私達ビジネスパーソンよりもよりwebを使いこなしています。
資料は共有化すれば問題なく学生は見れます
もしどうしても資料の文字数が気になるという方がいらっしゃるのであれば、資料の共有をしてあげて画面いっぱいに資料を見せることができるようにしておけば良いと思います。
web説明会の方法として、対面型の説明会の様子をそのままwebカメラで撮影するパターンがありますが、これをすると資料が見えにくいケースがあります。
説明員も見せないといけない、資料も見せないといけないとなると資料を見える画面の割合が下がってしまいますから、どうしても文字が見えにくくなります。
なのでこういうときはwebカンファレンスサービスにもある画面共有の機能を使います。そうすれば学生のスマートフォンやPC、タブレット上に資料の画面が表示されますので、よく見えることができます。
資料の共有化は、webカンファレンスサービスやアプリケーションによってやり方が違いますので別途調べていただければ良いと思います。
web説明会は来年以降もおそらく実施されるだろう
今回は新型コロナウィルスの影響で、対面型の説明会ができないということでweb説明会が流行りました。というかやらざるを得ないということです。
ただ、僕としてはこの流れは暫く続くのではないかと思っています。その理由について説明をしたいと思います。
今年だけのムーブメントにはならない
うちの会社では、webの説明会をすることによって担当者の工数が少しではありますが削減できることがわかってきました。
一回の説明会で10名から15名の学生が社内に入ってきます。受付の対応、部屋までのアテンド、終了後のアテンドといったところから、説明会に遅れる旨の連絡を受けたりするとなると結構な時間を取られてしまいます。
しかし、web説明会にするとこの手間が省かれます。工数削減になるわけです。この削減された工数で説明会を増やすのも良しですし、他の業務をすることもできます。
要するに企業としても結構なメリットが生じるということです。
企業と学生の両方にメリットが有るということ
また学生側にもメリットが生じます。学生はこのメリットを受けることができる企業を積極的に受けることになります。そうなると自ずとweb説明会をする企業に学生が集ってくることになりますし、企業としてのこの状況を見逃せなくなります。
学生側がメリットを受けるということは、企業側もそのメリットを継続的に与えなければいけません。つまりweb面接は今後続いていくということになるわけです。
うまくweb説明会を活用しながら就職活動を乗り切ろう
今後の就職活動の流れとしてはどんどんリアルの場とネットの場の垣根がなくなってくると思います。
企業側としても終章活動にかかる工数を削減していきながら、よりよい学生と会おうとしとしますし、学生としてもコストかけずに自分に合う企業を探したいというニーズが生まれます。
この辺のお互いのニーズを満たす方法がweb説明会だと思いますので、企業としてはどんどんと積極的に活用することをおすすめします。
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