採用の際に色覚検査はダメだが命に関わるので気をつけるべき

今回の記事はとてもナイーブな記事です。でもこういった内容のことは人事としては十分理解をして追うべきことだと思います。

ただ、前提としていっていますが、就職差別を助長する記事ではありません。その点はご了承いただければと思います。

今回は採用について色覚検査はしてはいけない、ただどうしても色を判断する力というのは企業の立場上仕方のないことかもしれないという話です。

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採用試験における色覚検査とは

正確な記載をすると、2001年10月1日に厚生労働省が労働安全衛生法に基づく省令を改正し、新入社員を対象に実施する健康診断(雇入時健康診断)で義務付けられていた色覚検査を廃止しました。

ただしこの省令ですが、この改正には注意書きとして、各事業所が必要性に基づいて自主的に色覚検査を実施することを禁止するわけではないと記載されているため実際には行っている企業や団体もあるようです。

ネットで記事を見ていると、消防士、警察官の試験では色覚検査を起こっているようです。

https://mainichi.jp/articles/20171110/k00/00e/040/229000c

しかしながら、企業は法律に義務付けられているという点からも、試験自体を取りやめている企業は多く、私が過去にいた企業では、2002年で実施をした採用試験から色覚検査をやめてます。

ただし企業は色覚検査やってます

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このように労働安全衛生法では義務として色覚検査をしないとうたっていますが、企業は明確にはしてませんが、暗に色覚検査を実施ているケースがあります。

理由は、やはり業務上色を判断できないといけないからです。

簡単にはなりますが、なぜ色を判断しなければいけないのかについて考えてみました。

配色によって収入を得る仕事

色を駆使してお金をもらっている人がいます。例えばデザイナーという仕事は色がとても重要になる仕事だと思います。

例えば、赤が判断できないという人が赤い色が貴重となるデザインを依頼されたとしても、その依頼に対しては対応できないということになります。

当然依頼の仕方については、特定の色という依頼がないかもしれませんが、一部の色を使うことができないということは自身の仕事の幅を減らしてしまうかもしれません。

本人の大きな努力でなんとかできるかもしれませんが、なかなか難しいと思います。企業としてはそういったリスクを取りたくないというのが正直なところではないでしょうか。

色によって危険を判断する仕事

例えば、僕が所属していた製造業の工場では危険を赤や黄色で分けています。

ここは手を入れてはいけないところついては、黄色い線を引いて、入ってこれないようにするということです。

たとえ機械で製造が行われていたとしても、機械の調子が悪くなったら機械を作っているメーカーを呼ぶ前に自分たちでなんとかすることだってあります。その時にどの部分には触れていいのか、どこ部部分には触れてはいけないのかを見分けるのは色です。

色によって危険を見分けるというのは製造業の工場ではよくあることです。ということは、こういった色によってリスクを見分ける行為をする企業は色盲の方々を受け入れることは難しいかもしれませんん。

色覚検査をせずに、色盲を判断する方法

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これは、僕が所属していた企業がやっていることです。このやり方はとても良いやり方かと言われるとそうでないかもしれませんが、使えない手ではないと思います。

僕はこの方法を推奨するわけではありません。

面接時に部屋の額縁を読ませる

面接をする際に、社訓が載っている額縁を飾っておきます。

そして、面接の際にその額縁に何が書かれているのかを読んでもらいます。

ポイントはその額縁には、赤や黄色で書かれた文字があるということです。会社としては重要なキーワードを色をつけて書いているという意味で、額縁を作っていますが、面接ではそれが色覚検査にになります。

すべての文字が読めないのであれば、視力があまり良くないのかという判断もできますが、色がついたところだけ読めないというのは色盲の可能性があります。これが採用判断のひとつの情報になるということです。

高卒採用であえば事前に口頭で説明する

これは確実性が高くない方法です。理由は今高校生の色覚検査は義務ではなくて本人の意志次第で行っていますので。

詳しいことを説明すると、高校生の採用は、まず学校に求人票を提出することから始まります。

進路指導の先生にお会いし、求人票を提出しながら学生のこと、他社の状況、学校のこと、高校生の就業意識などについてヒアリングを行うのですが、その際に、色について少しお話をしたりします。

具体的には、「当社は工場勤務になります。危険な箇所などは赤い色をつけて、危険箇所を見分けたりするケースがあります。ご推薦いただける学生の方は、そういったことが判断できる方が望ましいことをご理解いただきたい」と。

そうすると学校はたいてい「そのことは理解しています。学校としては色覚検査を義務にしていないですが、学生には確認をしている。本人の良心に基づいた回答になるが、その点は問題ないと思う。」と回答をもらいます。

このように、事前に学校とすり合わせをしながら、採用の際には細心の注意を払っています。

色覚検査は行ったほうがいいが、企業努力も行うべき

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ニュースソースとしてどこまで信憑性があるのかは不安ですが、こうした動きもあるようです。

https://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/social/861718/

色覚に問題がある人間が、消防に向いているかどうかわかりません。なのでこの記事に対しては特に僕が言及することはないのですが、どんどんと世間は色覚検査に対して厳しい姿勢になってくると思います。

色覚に問題がある方を採用することについては、現状の製造業の工場勤務者は不可能だと思います。ただ、企業努力としてはそういった特定の方々就業できない環境を維持するというのはよろしくないかもしれません。

なので、危険箇所はセンサーを設け、色で判断するということをしないようにする努力をしなければいけないと思います。

ただ、センサーを取り付けるコストの問題もありますし、ごく少数の方のためにセンサーを取り付けるというのは費用対効果の問題もありますので、企業としてどういった姿勢を取るというのは今後の日本の製造業の課題の一つになるのではないかと思いました。

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