招集通知を読み解くと企業のことがよくわかる

3月に実施される株主総会は集中日である3月29日に行われる会社が多いです。

なぜ集中日というものがあるのかについては、また別の記事で書こうと思いますが、今回は株主総会と関係の深い招集通知についてちょっとご紹介します。

招集通知を読むことで企業の色々な情報を知ることができます。とてもいい会社概要です。

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招集通知は株主のみが見れる

簡単ですが、招集通知について説明します。

招集通知には狭義の招集通知と広義の招集通知の2種類があります。

狭義の招集通知

本来の会社法に記載をしている招集通知のことを狭義の招集通知といいます。。記載内容はこちらです。

  • 株主総会の日時及び場所
  • 株主総会の目的である事項があるときは、当該事項
  • 株主総会に出席しない株主が書面によって議決権を行使することができることとするときは、その旨
  • 株主総会に出席しない株主が電磁的方法によって議決権を行使することができることとするときは、その旨
  • 前各号に掲げるもののほか、法務省令で定める事項

下の画像は、ある企業の狭義の招集通知です。狭義の招集通知だけあって必要最低限のことしか書いていません。

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狭義の招集通知は株主総会に関する事項と議決権の講師に関する事項が書かれているものです。この内容さえあれば招集通知として成立します。

広義の招集通知

でも、狭義の招集通知だけでは議決権を行使するには十分な情報を与えたとは言えません。なので、株主総会参考資料などを添付することにより議決権を行使することができるようにします。これを広義の招集通知といいます。

株主総会参考資料が面白い

この、株主総会参考資料はとても面白いというかよくできています。

基本的に企業の参考書類というのは株主に対してできるだけ事業のことをわかりやすく説明します。なぜならば株主というのはアナリスト、事業投資家だけではなくて一般の主婦や社会人もいるからです。そういった広いジャンルの方々に対して情報を提供するので、平易な書き方で文章は書いていますし、絵や写真をできるだけたくさん用いて理解を促進させます。下の画像はある電機メーカーの事業報告の内容です。

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事業報告では市場や経済状況から見た、その企業の成果や結果を簡潔にまとめています。少々書き方は小難しいかもしれませんが、これを読んでおけば、その会社の業界などについてはある程度の理解が可能です。

次は、あるサービス業の対処すべき課題をご覧いただきます。下の画像がそうです。

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また対処すべき課題では、その企業が今抱えているビジネス上の課題についてまとめて書かれています。もう少し突っ込んで書いてもらいたいかもしれませんが、これは就職活動の面接対策などでも十分ネタとして使用することができます。

下の画像は、財務状況が書かれています。いろいろな経営指標を使って説明を指定明日が、最近はROE(自己資本利益率)という項目を使用する企業が多いです。

自己資本比率というのは、株主が拠出した自己資本に対してどれだけの利益を上げたかということを図る指標で、投資効果がわかると言われています。

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財務状況は表でだいたい過去3年分の経理指標が記載されています。

これに、株主通信を合わせて読めば、かなりその企業にとって物知りになれます。

株主総会の資料は何につかう

これだけ色々な情報が含まれている株主総会参考資料ですから、色々なものに使えると思います。ちょっと僕が思い当たることをまとめました。

経営学のゼミで使える

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僕は大学時代経営学部で、企業研究などをよくしましたが、今から思うと、株主総会参考資料があれば、企業研究は簡単にできたなと思っています。

例えば、ユニクロを調べるなかで、待避するための企業としてGAPを調べるとします。

となると、ユニクロの最新版の招集通知とGAPの招集通知を用意すれば、それぞれの業績を並べて調べることができますし、対処すべき課題も招集通知の中に記載されているのでそれをピックアップすればなかなか調べることができない、企業が今抱える課題を調べることができます。

というように、データを探す手間を省くことができる招集通知は経営学部の大学生にとっては、いい情報ソースだと思います。

就職活動のエントリーシート、面接対策

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就職活動生は、エントリーシートの隣に招集通知を置いておけばいい参考書になると思います。

志望動機などは事業内容を見て、自身の体験や経験と事業内容がマッチするところを探すことで志望動機に繋がっていくと思います。

面接ネタとしては、「当社に入社したら何をしたいですか?」という質問に対して、少々通知の対処すべき課題に記載している内容を解決したいということを述べても良いと思います。そのために何ができるのか、どんな力があるからできるのかといったところまで考えておけば結構いい面接トレーニングになると思います。

面接の最後に質問があるか聞かれますが、その時に招集通知を拝見しましたが、、、なんて聞くと、評価が上がるかもしれません。でもあまり鼻にかけた言い方はやめて置いた方がいいかもしれませんね。

コンサルの提案の際に使用

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昔僕はコンサルタントとして、会社の経営や人事戦略、採用戦略、育成戦略について色々とコンサルテーションを行なっていましたが、その時の提案書の情報に招集通知というのはよく使用していました。

まず相手のことを知るということで、10期分の招集通知を読み込み、時代の流れと企業の状況を読み解きながら、そこから生まれてくるだろう課題を読み解くのに使います。

招集通知に書いていることというよりもそこから読み解けることを大事にしたいので、できるだけ情報蒐集には時間をかけないようにします。そのためにも招集通知というのはとても役に立ちます。

ネットで上がっています

招集通知はその会社のwebサイトに掲載されています。電子的なものの開示もしなければいけませんので、そういった意味でも上場している企業であれば必ずです。

ただ、何年も昔のものはないかもしれません。なので、総務担当は色々な会社の招集通知をスクラップしていることが多いです。

僕も総務時代は、同業他社の招集通知は色々な手を使って集めていました。このスクラップが自分のノウハウであったり、経験だったりしますので、とても大事です。

最後に

今回はあまり聞いたことのない招集通知について説明をしました。

総務で株式実務担当としてはは1年に一回の大仕事の一つです。これをこなせば今年1年いい加減(?)にしていてもいいと思います。

近いうちに、招集通知の流行りなどについても説明をしたいと思います。色々な視点で見ることができようになりますので、面白いと思いますよ。

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